三代目買収疑惑のレコ大はもういらない

3週に渡って週刊文春で報じられたLDHのレコ大買収疑惑。

2015年末の「日本レコード大賞」を三代目J Soul Brothersの「Unfair World」が獲得するために

芸能プロダクション「バーニングプロダクション」がLDHに対して1億円を請求していたというもの。

 

週刊文春はその証拠として1億円の請求書の写しの写真を掲載しています。

「年末のプロモーション業務委託費として」と但し書きに書かれている請求書が必ずしも

レコ大受賞の買収と結びつくものではありませんが、それでも相当のインパクトがあり

なにやらきな臭いにおいがするなぁと多くの人は感じるでしょう。

しかしこんな大きな問題もテレビやスポーツ紙は後追い報道していません。

というか怖くて報道できないんですよね。

私がスポーツ紙にいた時もジャニーズやAKBのスキャンダルはその後の取材がしづらくなると困るので

記事にすることは避けてましたからね。

文春だからできる報道だと思います。

ただ疑問なのがレコ大を取るためになぜLDHが1億円もの大金を払ったかです。

(実際には払ったかどうかは請求書があるということだけではわからないところですが、払ったとして話を進めます)

昨年末と言えば、すでに三代目はドームツアーのチケットも入手することが難しくなっているほど、

超人気グループとなっていました。

レコ大など取る取らない関係ないほどの人気でした。

レコ大を取ってもCDセールスが伸びるといった期待もできない時代に何のメリットがあったのかと

首をかしげたくなります。

そもそも三代目のファン層は10代、20代の若者。

レコードを知らない世代にレコ大なんて逆にダサいと思われてしまうのでは。

MTV Video Music Awards Japanの方がよっぽど格好いいでしょう。

楽曲としても2014年の「R.Y.U.S.E.I.」の受賞は誰もが納得しますが、

2015年の「Unfair World」が大賞に値する曲だと素直に納得する人は少ないはず。

私も昨年の放送を見て「この曲が大賞か、自分の感覚も鈍ったなぁ」と思ったものです。

レコ大と言えば、昔は大晦日にワクワクして見た記憶があります。

それが最近では大賞にノミネートされていても知らない曲がけっこう多く、

新人賞にノミネートされている歌手にいたってはその年末に初めて見るような始末です。

レコ大受賞曲はやはりその年を代表する曲であってほしいものです。

今回の報道で審査に対してもマイナスのイメージがついたのですから、

今年からは審査過程も透明化するいいチャンスかもしれません。

また授賞式に出席しないアーテイストを受賞させない方針というのも見直さなければ

ますます視聴者は離れていくでしょう。

今年の金賞(レコ大候補曲)には

 

宇多田ヒカル「花束を君に」

安室奈美恵「Hero」

RADWIMPS「前前前世」

桐谷健太「海の声」

いきものがかり「ラスト・シーン」

西野カナ「あなたの好きなところ」

 

があがっているそうです。

個人的には「前前前世」か「花束を君に」あたりだったら納得ですが、果たしてどうなるでしょうか。

 

昔は30~40%なんてざらにあった視聴率も昨年は13%程度。

本当にその年を代表する曲が選ばれなければもうレコード大賞なんていらないってなっちゃいますよ。

 

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